顧客を中心にコンタクトセンターからDXを実現
コンタクトセンター向けCRMシステム「enjoy.CRMシリーズ」の最新版「enjoy.CRMⅢ」が、日東エネルギー株式会社様のお客様サービスセンターで運用開始しました。同社が重視するコンタクトセンター機能を拡充するとともに、CRMシステムの利点を活かした営業案件管理への展開を視野に入れています。「enjoy.CRMⅢ」を採用した理由や今後のビジョンを伺いました。
事業内容を教えてください。
代表取締役社長
赤津 正弥氏
昭和17年の創業以来、70年以上にわたり家庭用エネルギーの分野でお客様の生活をサポートしてきました。現在は家庭用、産業用のLPガスを中心に、電力、オートガス、石油製品、ガス器具の販売のほか、太陽光発電装置の販売や住宅リフォーム事業も手掛けています。
エネルギー市場は20年来、規制緩和とともに競争が激化し、またお客様のライフスタイルも大きく変化しています。そのような環境のなかで、当社は多様な選択肢から最適なサービスを提供できる「総合エネルギー提案企業」を目指して事業展開しています。
従来の課題、新システムに求めたことを教えてください。
幅広い商品を扱うなかで、顧客情報の管理が課題になっていました。総合的なソリューションを提供するためには、お客様の家族構成や家の築年数など細かなライフスタイル情報をもとにしたご提案が求められますが、その情報を各部門で共有・蓄積・分析する仕組みがなかったのです。営業活動においても事業の多角化とともに、昔ほどのきめ細かな顧客訪問は難しくなってきていました。
今後の業務改善には各部門の持つ顧客データを統合したうえで、ターゲットの明確化や、プロセス管理に役立てられる仕組みが必要です。従来は社内の基幹システムに機能を追加して対応してきましたが、柔軟な変更には限界がありました。そこで基幹システムと分離して稼働するCRMシステムの有効性に着目したのです。
導入時に苦労した点は?
基幹システムの更新も同時に進んでいたため、複数のシステム構築を並行して進める必要がありました。また従来のシステムを使用していたのはお客様サービスセンター(コンタクトセンター)関連部門のみでしたが、新システムは約30カ所の営業所でも同時に運用するため、全社で足並みを揃える必要がありました。
厳しいスケジュールのなか段階的なテストや、社内の操作訓練や意識付け、ベンダ間での擦り合わせなど多岐にわたる調整が必要となりました。導入後の修正も含め、OKIソフトウェア様には臨機応変に対応いただき感謝しています。
enjoy.CRMⅢの運用・活用拡大へのビジョン
システムは導入して終わりではなく、いかに運用していくかが重要です。私自身が先頭に立って、有効活用し、業績向上に役立てていきます。
当社は「総合エネルギー提案企業」として、LPガスのみならず都市ガスや電力事業、住宅リフォーム事業に進出するなど豊富なメニューを揃えています。一方でインターネット時代は競合先が多く、過度な価格競争が懸念されます。そのリスクを避けるうえで、当社がLPガスで培った訪問・対面販売のルートが強みになるでしょう。何物にも代えがたいフェース・トゥ・フェースの信頼関係をもとに、オーダーメイドのサービスを重視して、今後も業務を拡大していきます。その際にenjoy.CRMⅢの機能によって、顧客対応の情報を部門の垣根を越えて共有することで、より効果的な営業活動と収益性向上につながるでしょう。
OKIソフトウェアへの要望・期待
システムを運用しながら、目に見える業績として成果が上がるようにしていきたいと思っています。今後も情報を共有しながら良い関係を築き、運用上の改善点の対応やシステム改良のご提案など、引き続いてのサポートを期待しています。
会社名 | 日東エネルギー株式会社 |
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本社 | 〒121-0052 東京都足立区六木1-19-13 |
事業内容 | LPガス事業を展開、各営業所で小売事業としてガス器具・リフォームの販売を実施。 |
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