コラム

Google Cloud認定資格全冠への道:体験談と成功の秘訣

中山さん

OKIソフトウェアICTソリューション事業部の中山です。

最近は夜にジョギングをしています。
Podcastを聞いてリラックスしながらゆっくりと走ることでストレス解消になっていますし、適度に疲れるので睡眠への良い効果があると信じています。

さて、当社は2023年にGoogle Cloud Serviceパートナー認定を取得していてGoogle Cloudにも力を入れ始めました。
詳細については、こちらのリンクをご覧ください。

そんな中、社内の資格認定に向けた支援を活用して2024年6月にGoogle Cloud認定資格(外部サイトへ)をすべて取得(全冠)することができました。
Google Cloud認定資格の有効性については様々な方が語られているので、今回はGoogle Cloud認定資格を全冠達するに至った体験談をお伝えします。

みなさんの資格取得の一助になれば幸いです。

私の学習方法

参考書を最初に読むスタイルだと、「ふーん、そうなんだ、そんな機能があるんだ」と、表面的な内容しか頭に入らず、なかなか知識が定着しません。

そんな私が取り組んだ方法は、事前に参考書を読んだり勉強したりせず、「とにかく練習問題を解く」ことです。
できれば手元の練習問題を2周やりたいところです。
私が利用したのはUdemyなどで購入することができるWeb上の練習問題集です。
また、受験日の1週間前くらいにGoogleが公式で提供している模擬試験を受験することで合格するだけの力量があるかを判断していました。

このやり方を継続して感じたメリット、デメリットをお伝えします。

MeritDemerit

<メリット>

  • 設問で記述されているシステムの要件やユースケースとGoogle Cloudの機能が結びつく
    • 結びつけて覚えることで記憶が定着します。
  • 問題形式に慣れるので本番で焦らない
    • これはかなり重要です。Google Cloudの認定試験は時間が余る傾向にありますが、本番で焦るとミスをしてしまいます。
  • 自分の成長を実感できる
    • 1周目はわからないことだらけでも、学習を進めるうちに2周目以降は問題を解けるようになり、成長を実感できます。
  • 問題のキーポイント(要件や制約事項)をとらえるのが速くなり、結果的に問題を解くスピードが上がる
    • 例:「コストを気にしているのね」や、「開発作業を最小にしたいのね」など。

<デメリット>

  • 問題数が少ないと試験範囲の中で出題されていないセクションが増え、結果的に試験範囲の機能全体を把握できない可能性がある
    • これはもう割り切りですね。満点を取ることが目標ではないので。
  • 資格取得に特化したやり方になってしまう
    • これは問題ないと感じています。資格を取得することがゴールではなく、資格取得はGoogle Cloudの技術者としてのスタートと考えているためです。
    • スタートラインに立つのは早いに越したことはありません。

モチベーションを保つには

すべての資格を取得するのに約1年半かかりました。
長期間のチャレンジだったため、当然モチベーションが下がる時期もありました。
しかし、最後まで走り抜けられたのには3つの理由があります。

  1. 小さな目標の積み重ね
  2. 仲間(ライバル)の存在
  3. 資格取得キャンペーンの存在

それぞれを見ていきましょう。

<小さな目標の積み重ね>
私の場合、最初から全冠を目指していたわけではありません。
段階的に小さな目標を積み上げ、最終的に全冠にたどり着きました。具体的な私の目標の変化は以下の通りです。

STEP1:まずは資格を1つ取得しよう(一般的にはCloud Digital LeaderかAssociate Cloud Engineerがおすすめ)
STEP2:1つ取得できたら3つくらい行けるだろう
STEP3:パートナー認定キックスタート(外部サイトへ)の対象になっている資格も取得してみよう(前より種類が増えた気がする…)
STEP4:日本語で受験可能な試験をすべて受験しよう
STEP5:ここまで来たら英語の試験(2024年6月12日現在、Professional Cloud Database EngineerとProfessional Machine Learning Engineerは英語でのみ受験可能)にもチャレンジしてみよう

  • 2023年7月にProfessional Cloud Network Engineerが日本語で受験可能になり、日本語で受験できたのが大きかったです。問題文が長くて英語だとツライです

STEP UP

<仲間(ライバル)の存在>
一人で黙々と受験していたら、途中で挫折していたことでしょう。
当社にはGoogle Cloud認定資格取得を推進しているチームがあり、誰かが資格を取得するとチーム全体に周知されます。
「あの人が取得したなら負けてられないな」とやる気が出てきました。

共にチャレンジする仲間を作りましょう。

<資格取得キャンペーンの存在>
Googleは資格取得キャンペーンを実施してくださいます。
キャンペーンの中でフリーバウチャーチケットをいただけることがあり、「無料ならとりあえず申し込んでみるか!」と受験する機会が増えました。
ベンダ資格試験の受験料は安くないですからね。

受験の申し込みを怖がらないで

資格の受験って、申し込みが完了すればがんばる(しかない)のですが、申し込みを躊躇することありますよね?
多くの人が「忙しくて勉強が間に合うか不安だな…」と考えるでしょう。

そんなみなさんに朗報です!

遠隔監視によるオンライン(リモート)試験の場合、予定開始時刻の24時間前までであれば無料で予定変更ができます(外部サイトへ)。
2024年6月12日現在、AWS認定試験の場合、スケジュール変更は2回までと制限がありますが、Google Cloud認定試験のヘルプページには制限の明記はありません。

勉強が間に合わないと感じたら簡単に延期できますので、まずは気軽に申し込んでみてください。
ちなみに私は、1つの資格で2回も延期したことがあります。

この辺はベンダ資格の融通が利く良いところです。
情報処理技術者試験では日程を変更できませんからね。

資格を取得して良かったこと、悪かったこと

<良かったこと>

  • Google Cloudを利用するうえでのベストプラクティスを理解できた
    • この知見はGoogle Cloudに特化したものではなく、他のパブリッククラウドでも応用できるのでクラウドエンジニアにはかなり心強いです。
  • 今まで経験や知見のない技術を知ることができた
    • 知見のない資格にもチャレンジしたので技術の幅が広がりました。
    • これは業務でも役立ちます。知見がゼロの分野に手を出すのは怖いですが、少しでも知見があればより積極的に挑戦できます。
  • 自身の成長を実感できた
    • 成長することに喜びを感じることは、エンジニアにとってとても大事ですね。私はその中の一人です。
  • 社内で自身の知名度が上がった
    • おまけ的な要素ですが、社会人として大事なポイントです。

<悪かったこと>
基本的に悪いことはないのですが、強いて挙げると以下の点です。

  • 時間と労力を消費した
    • ただし、引き換えに得たことのほうが多いため、トータルで見ればプラスです。

最後に

業務の傍らで勉強するのは苦しいこともありますが、それを乗り越えて資格を取得できた時の達成感は非常に大きいです。

山頂到達

現在の本業では、異なるベンダのクラウド関連のシステムに携わっていますが、クラウド技術のスキルアップができたという広い意味では、資格取得で得た知識は十分活用できています。
また、AI技術は様々なシステムと連携することが想定されるので、Professional Machine Learning Engineerで習得した知見を実践で活かしていきたいです。

次なる私の目標は、AWS認定資格の全冠達成です。

資格というものは第三者にアピールする際に非常に分かりやすい武器となります。
また、資格取得には副次的な効果(たとえば、当社では報奨金がもらえるなど)がいろいろありますので、みなさんも資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

エンジニアとして一緒にスキルアップして成長しましょう!

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