コラム

なんでもありの発表会 DXフォーラム

OKIソフトウェア DX・新事業推進統括部の大塩です。
当部は新規事業の開拓やイノベーション活動の推進を担当しています。今回は当社内で実施しているなんでもありの発表会「DXフォーラム」についてご紹介したいと思います。


どんなイベント?

「DXフォーラム」は、社員のイノベーションマインドの醸成を目的とした、年に2回のオンラインイベントです。“各部門や個人が行っているイノベーティブな取り組みを全社員向けに紹介していただく”、という名目ではありますが、そのような取り組みが常にいくらでもあるわけではありません。実際の「DXフォーラム」は、発表者が発表したいと思うテーマであればなんでもあり!のゆる~い(発表する人の敷居が低い)情報発信イベントとなっています。
発表スタイルに決まりはありません。文字数が少ない人、動画を交えたプレゼンを行う人、イラストをたくさん使う人、ものすごくしゃべる人……いろいろな発表者がいます。
静止画ですが発表の様子がこちらです。

  • 本日の発表テーマ
  • 骨格推定デモ
  • カーボンマイナス、カーボンニュートラル

このイベントのもうひとつの特徴は、発表者の色(カラー/特色/個性)が前面に出てくることです。
たとえば、発表者の今の興味であったり、これまで歩んできた人生の一面であったり様々で、発表を通してその人のバックグラウンドまで知ることができるので、「同じ会社の仲間のことを知る」という意味でも、大変良い機会となります。そして何より、聴いていて楽しい!いろいろ決まりを作りすぎず、余白をつくることは大切ですね。

どんなネタがあったの?

これまで開催した「DXフォーラム」での発表ネタをいくつかご紹介しましょう。

・バイオチャーを埋めよう!

バイオチャーのチャーは単純に炭のことで、その原材料が生物資源であるものをバイオチャーと呼びます。これを農場などの土に埋めることで、CO2を固定し、環境の改善や温暖化対策に期待ができる取り組みに関する発表でした。発表者はこれを大学時代に研究していた方でした。そもそも私は「バイオチャー」という言葉自体を知らなかったので、新しい知識を得る良いきっかけになりました。
発表者のプレゼン能力も高く、こんな人が社内にいたんだな~と改めて感銘を受けました。

・公官庁への出向経験

公官庁への出向という、人生でほとんどの人が体験しないであろう経験を持った方の発表でした。三年間の出向で得られた知見や、公官庁内での特殊な言い回し、省庁としての考え方などを紹介していただきました。実際にご自身が体験されたことの話なので、時折生々しい話題も織り交ぜながらの発表で、興味を持って聴くことができました。やはり、自分でそう簡単に体験できないことのお話はおもしろい!

・生成系AIの最新動向

話題のChatGPTや画像系のStable Diffusionなどで何ができるのか、また我々の会社では現在どのような取り組みをしているのか、今後どのような対応が必要なのかについて、私が発表をしました。当社は技術の会社ですので、技術のお話も当然あります。このような先端技術に関する発表は、エンジニアのみなさんには非常に人気で、沢山の方に聴いていただきました。

このような感じで様々な分野のネタが発表され、エンジニアもそうでない人も、全社員のみなさんに楽しんでいただけるよう毎回工夫をしています。また、発表の様子はアーカイブに残し、リアルタイムで見られない方にも見ていただけるようにしています。
数年前までは、動画を作って公開するのはすごく面倒なことだったような気がしますが、こんなことが簡単にできるなんて便利な世の中になったものですね。

参加者はどう感じているの?

さて、このような「DXフォーラム」ですが、参加者はどう感じているのでしょうか?
主催であり発表者のひとりである私はものすごく気になるので、毎回終了後にアンケートをお願いしています。
余談ではありますが、仕事に直接関係ない発表、かつ回答が必須ではないアンケートに、参加者の約半数が回答してくれるという、とてもやさしい方が多いのが当社の良いところのひとつです。

アンケートでは、「有益度」、「楽しさ」、「面白いと感じた発表」について回答をいただいています。なかでも私のこだわりは「楽しさ」です。なんなら「有益度」は低くても「楽しさ」だけ高ければ良い!くらい感じでイベントの運営をしています、でも評価は「有益度」に勝てませんでした。ちょっと悔しいです(笑)

  • 楽しさ平均評価
  • 有益度平均評価

目的以外の効果

このような形で実施されているDXフォーラムですが、イノベーションマインドの醸成以外にも効果があります。ひとつは、発表者のプレゼンスキルが向上することです。近年はエンジニアにもお客様に対してアイデア伝えるためのスキルが求められます。当社所属の大多数のエンジニアは、社内外の多くの人向けに、自分のアイデアや考え方を伝える機会が多くないため、このイベントがプレゼンスキルの向上に役立っています。
もうひとつは、発表者を知ってもらうことができることです。当社の社員数は1000人以上、拠点も全国にあるため、自分の近くで働く仲間以外はほとんど面識がないのが現状です。
オンラインかつアーカイブ視聴で時間も場所も選ばないこのイベントを通して、多くの方に顔と名前を知っていただくことができるのは、コミュニケーションの観点から有用です。

今後は、公開できる内容のものは動画のアーカイブを社外に公開していきたいなぁと考えています。
それではまた!

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