メンバページ: tsu

tsu -- life with programming: イベント参加報告

イベントの参加報告です。参加したイベントの中から、このイベントだけはレポートを書いておかなきゃ、と思ったものについて、レポートを書いていこうと思っています。

2006年11月25日に開催された「VSUG DAY 2006 Winter」という Visual Studio User Group (VSUG) 主催のイベントに参加してきました。

全部で6つのセッションが開催されました。私が参加したセッションは以下の4つです。

  1. .NET Framework 3.0 の登場!! Are you ready for a new day ?
  2. 鋼鉄のニシキヘビに巻かれて
  3. 新世代のスレッド・アプリケーション開発手法 インテル スレッド・ビルディング・ブロックの紹介
  4. Windows Vista Desktop Windows Manager Advanced Programming

(1) .NET Framework 3.0 の登場!! Are you ready for a new day ?

マイクロソフトの近藤和彦氏による講演。

the Microsoft Conference 2006」の「T1-224 マイクロソフト開発ツール / 開発テクノロジの最新情報」とほぼ同じ内容の講演。時間が長い分、少し詳細、デモも多めになっていました。

(2) 鋼鉄のニシキヘビに巻かれて

VSUG 「C#フォーラムリーダー」の菊池和彦氏による講演。

(C# で開発している人向けの)IronPython の話。 python 自体がいろいろ楽しめる言語ですが、以下のような使い方をすれば、C# や C++ の開発者にも福音があるのではないかという提案2つ提示されました。

  • 設定ファイルを XML (XAML) で書くのでなく、python 風に「名前=値」形式で列挙する方式で書くようにしておけば、 ユーザ先で何かトラブルが起こっても、そのファイルの何行目をこれこれこのように書き換えて試してみてください、 といった電話をする(もしくはメールをする)だけで対応できる。トラブルのたびに、出かけるなんてことをしなくてもよいし、 ユーザはユーザで(いちいちソフトハウスに問い合わせることなく)自分の好きなようにカスタマイズできるので、みんなで幸せになれるんではないか、という提案。
  • C# や C++ で DLL を作成するとき、デバッグ用の(.exe ファイルを作成する)プロジェクトをいちいち作らなくても、 ipy で Iron Python を起動し、debug.py (など、適当な名前の python ファイル)経由で DLL を呼び出してテストするようにすれば、 デバッグが楽になるのではないか、という提案。

設定ファイルをいっそのこと、python で書いてしまおうというアイデア。ふつうは「設定項目名=設定する値」という行を単に列挙しておくだけ。これだけなら、エンドユーザでも自由にカスタマイズできるでしょう、という発想ですね。さらに、わかっている人なら、ちょっとしたコードを書いて、さらなるカスタマイズも可能。programable な設定ファイル、というわけです。

この辺は、plagger の設定ファイルが YAML を採用しているのと、通じるところがあると思います。いまのところ、plagger では単なる設定記述用途にしか YAML を使っていませんが、いずれはちょっとしたプログラミングができるようになるかもしれません。そうなれば、perl は苦手、という人でも簡単に plagger で遊べるようになるかも(YAML については、「YAML を Ruby で使う」が参考になります)。

(3) 新世代のスレッド・アプリケーション開発手法 インテル スレッド・ビルディング・ブロックの紹介

インテルの菅原清文氏による講演。

インテル自身が提供する、コンパイラやデバッグ環境の紹介。 OpenMP に則った形式で C++ プログラムを書けば、プログラマ自身がマルチスレッドを意識したコードを書かなくても、コンパイラが自動的にマルチスレッド化してくれるという話。 また、どこを明示的にマルチスレッド化するか指定する場合も、ツールを使うことで、最適な場所を発見することができるそうです。 Windows 以外に、インテル版の Mac OS や Linux 用のツール(コンパイラは gcc がベース)もあるとのこと。

(4) Windows Vista Desktop Windows Manager Advanced Programming

DirectX 分野での MVP として活躍中の NyaRuRu氏による講演。

Windows Vista ではグラフィックの描画は dwm.exe というユーザモードプロセスが一手に引き受けることになった。 GDI 経由で描画するアプリケーションも、DirectX を使って直に描画するアプリケーションも、dwm にリダイレクトされて、描画が行なわれるようになるので、 今までの描画高速化手法は、かえって遅くなる可能性があるので注意が必要。

Vista では、dwm 関連の Win32 API と Windows メッセージが追加されています。dwm 関連の API を使ったデモをいくつか見せてもらったんですが、 おもしろい効果のあるアプリケーションが(DirectX を直にいじるプログラムを作るのに比べればはるかに簡単に)作れそうなことだけはわかりました。 例えば、「拡大鏡」とか、簡単に作れそうな感じです。

関連記事

目次

Tech・Ed 2008 Yokohama で発表したプレゼン資料を公開します
Tech・Ed 2008 Yokohama のライトニングトーク(3日目)で使ったプレゼン資料を公開します。 IEコンポーネントで AutoPagerize IEコンポーネントで AutoPagerize (PDF形式, 259 KB [265,709 バイト])...
Tech・Ed 2008 Yokohama
Tech・Ed 2008 Yokohama の参加レポートです。ライトニングトークでしゃべってきました。
WASForum Conference 2008 (2日目)
2008年7月5日に開催された「WASForum Conference 2008」(2日目)の参加レポートです。普段あんまり聞けない話が聞けて面白かったです。
Google Developer Day 2008
今年も Google Developer Day に参加してきました。実際に動いている Android を見ることができたのが最大の収穫ですね。
VSUG DAY 2008 Summer
昨年末の VSUG DAY 2007 Winter がまだ昨日のできごとのような感じがする中、VSUG DAY 2008 Summer に参加してきました。
第10回XML開発者の日
「第九回XML開発者の日」に続き、「第十回XML開発者の日」にも参加しました。
VSUG DAY 2007 Winter
VSUG DAY 2007 Winter の参加レポートです。Visual Studio 2008 の話が聞きたくて、参加しました。
VSUG DAY 2007 Summer
去年の VSUG DAY 2006 Winter に続き、2007年6月1日開催の VSUG DAY 2007 Summer にも参加してきました。Orcas が目玉の話題かと思いきや、どちらかというと Silverlight の話題の方が多かったです。
Google Developer Day 2007
Google Developer Day 2007 の東京会場開催分に参加してきました。Google Gears の発表をいち早く見ることができたのはよかったかも。
VSUG DAY 2006 Winter
2006年11月25日に開催された「VSUG DAY 2006 Winter」というイベントに参加してきました。the Microsoft Conference 2006 と一部内容がかぶってましたが、おもしろい話もちらほら。

過去記事一覧


Copyright (c) 2006, 2007, 2008 OKI Software Co., Ltd.